弁護士法人FAS淀屋橋総合法律事務所

所属弁護士プロフィール

◎弁護士 松森 美穂(まつもり・みほ)


●経歴・現職●
大阪府立大手前高校、立命館大学土木工学科 卒業
民間企業勤務
立命館大学法科大学院 未修コース 卒業
法テラスの常勤弁護士(岐阜)を経て現事務所
大阪弁護士会 所属

●関心のある分野●
行政事件
医療事件
自死遺族支援
労働事件
女性の人権

●これまでに関わった主な事件●
◎行政事件

・未払割増賃金分を考慮せずに決定された給付基礎日額決定処分に対する処分無効確認訴訟(令和6年6月6日裁判所の訴訟指揮により行政庁が処分取消決定し給与基礎日額を増額)
・精神保健指定医指定の取消処分に対する取消請求が控訴審で認められた事例(大阪高等裁判所令和6年4月10日判決)
・弁護士の職務上請求書を対象とする個人情報開示請求の「利用目的」欄等不開示処分に対する取消請求が認められた事例(大津地方裁判所令和3年7月29日判決)
・精神保健指定医指定の取消処分に対する取消請求が控訴審で認められた事例(大阪高等裁判所令和3年3月4日判決)
・道路認定処分無効確認請求事件(裁判上の和解成立)
・市立病院の病理解剖記録に対する個人情報開示請求を不開示とした決定に対する審査請求(原決定取り消し)
・労災補償給付にかかる給付基礎日額について事業場外みなし労働時間制の適用を認めた原決定に対する再審査請求(再審査請求が認められ原決定取消し)

◎医療事件
・精神科病院入院中の50代男性にNGチューブが挿入され、その翌日に誤嚥性肺炎を発症したが、病院が抗菌薬の投与をしたのみで、誤嚥性肺炎の原因となるNGチューブを抜去せずに栄養・薬剤をNGチューブから投与し続けた結果、誤嚥性肺炎を増悪させて肺水腫に至らせ、よって発症の翌日に死亡させた事例(裁判上の和解)
・MICS(低侵襲心臓手術)の術後管理不十分により、術後の患者の急変に病院が適切に対応できず、患者が死亡した事例(示談成立)
・硬膜外麻酔のためのカテーテルの挿入時の過失によって骨髄空洞症を発症させ、よって、患者が後遺障害を負った事例(示談成立)
・整骨院での機器を用いた施術によって熱傷を負った事例(裁判上の和解成立)
・病院が一方的に診療契約を解除して遠方の病院しか紹介しないと述べて患者が希望する近隣病院への紹介を拒んだことから、弁護士が介入して、患者が希望する近隣病院への紹介を実現させた事例
・健康診断で肺がんの疑いがあると指摘されて精密検査のために病院でCT検査したにもかかわらず、肺がんの影を見落とされ、肺がんがステージ4まで進行して患者が死亡した事例(示談成立)
・認知症治療のため精神病院に入院した患者に対し医師がNGチューブを適切に挿入せず胃内に到達させなかった結果、誤嚥性肺炎を発症し、誤嚥性肺炎に対する適切な治療も実施しなかった注意義務違反によりARDSに至り死亡したことについて病院の責任が認められた事例(大阪地裁令和3年2月17日判決)
・糖尿病患者が整形外科手術後の入院中の夜中に発症した低血糖性意識障害を当直医が過失により見逃し、適切な処置を行わなかった結果、患者が遷延性意識障害に至った事案(示談成立)
・医師の過失により抗癌剤が血管外へ大量に漏出したことによって右腕大部分の皮下組織壊死等が生じた事例(裁判上の和解)
・てんかんの脳外科手術において手術手技の過失により重篤な後遺障害が生じた事例(示談成立)
・入院中の高齢患者の低栄養状態が医師及び看護師の過失により見逃され、その結果当該患者が死亡した事例(示談成立)
・精神病院に入院中に誤嚥性肺炎を発症したにもかかわらず、看護師の過失により見逃された結果、適切な治療がなされないまま死亡した事例(示談成立)
・医師の過失により肺がんを肺炎と誤診された結果、肺がんが治療されることなく進行し、よって、患者が死亡した事例(裁判上の和解)

◎自死遺族支援
・小学生のいじめ自死事件における児童の両親の学校設置者に対する損害賠償請求訴訟(裁判上の和解成立)
・中学生が無視されたりSNSで誹謗中傷されたりするいじめによって自死した事案に対する第三者委員会の調査時における遺族側代理人
・統合失調症に罹患していた入院患者が団体信用生命保険の免責期間に自死したことから、意思決定能力が著しく減退していた旨の医師の意見を取得して、保険会社に2本の生命保険の支払いを認めさせた事例
・過労自死した方の遺族の過労自死についての労災保険請求(業務起因性が認められ支給決定)
・被保険者が免責期間において自死した事案における死亡保険金請求(免責条項の不適用を保険会社が認めて保険金支払い実施)
・製薬会社のMRが上司の叱責後に自死したことについての損害賠償請求(示談成立)
・賃貸物件での自死について貸主から遺族に対する損害賠償請求において遺族側の代理人として交渉(請求の概ねを排除)
・鉄道自死の損害賠償請求についての示談交渉

◎民事事件
・認可外保育施設に預けられた1歳の子供が死亡したことについてうつぶせ寝防止義務違反、観察義務違反等を根拠に当該保育施設を運営する会社等を被告として損害賠償請求した保育事故裁判(裁判上の和解)
・交通事故/離婚事件/遺産分割等

◎労働事件
・不当解雇事案/時間外手当請求事件/外国人の労災申請/安全配慮義務違反に基づく損害賠償請求等

◎倒産事件
・個人、法人の破産申立

◎刑事事件
・裁判員裁判(傷害致死が一部無罪とされた事例(大阪高裁平成27年3月11日判決)、強制わいせつ致傷、強盗致傷、放火、覚せい剤営利目的輸入等)
・一般刑事事件/犯罪被害者支援/少年事件

●執筆●
・「現代日本の司法―『司法制度改革』以降の制度」(日本評論社)「第3章法テラスのスタッフ弁護士(常勤弁護士)」
・「行政不服審査法の実務と書式」〔第2版〕(民事法研究会)「第12章労災保険」